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ラニーニャ現象と株価の話

株式投資
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ラニーニャ現象とは

気象庁から今年(2024年)ラニーニャ現象が発生する可能性が高いというニュースがありました。

ラニーニャ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が低くなる現象で、数年おきに発生します。下記図の青い部分が海水温が低いところです。

図1.1988年12月の月平均海面水温(出展:気象庁HP)

ラニーニャ現象が起きると下図のように東風が強くなり、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生します。

図2.ラニーニャ現象時の海水の状況(出展:気象庁HP)

日本の気候への影響

世界的に気候の影響があるラニーニャ現象ですが、日本に関しては以下のような状況になりやすい傾向があります。

  • 夏は太平洋高気圧が北に張り出しやすくなり、猛暑になる傾向
  • 秋は降水量が多くなる傾向
  • 冬は西高東低の冬型が多くなり、寒さが厳しくなる傾向

ざっくり言うと、「季節が強烈になる」です。

図3.ラニーニャ現象の気候への影響(出展:気象庁HP)

ラニーニャ現象と株価

 下図は日経平均の変動と、ラニーニャ現象の発生時期を表したものです。参考サイトを元に作成しました。参考サイト:https://ecodb.net/stock/nikkei.html

図5.日経平均とラニーニャ現象発生時期

なんとなくラニーニャ現象発生時期は日経が上がりがちです。これは、季節性の商品が売れやすい(酷暑では冷房家電、飲料、厳冬では暖房器具、服など)と考えられます。内需系の銘柄に着目したいところですね。すでに電機系や飲料関連が上がっているようです。

ただ、あまりに温度が厳しいと出かける人が減ってしまうため、景気が悪化する可能性もあります。

また、世界の農産物にも影響があり、大雨の影響で小麦やトウモロコシに悪影響を与える懸念があります。参考:https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_000286.html

世界の気候から国内にどのような影響が出るか考えてみるのもおもしろいかもしれません。

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