緒言
こんにちは。今回はポケポケやスポーツ事業を展開する株式会社ディー・エヌ・エー(2432)の2026年3月期 第2四半期決算を見ていきます。
前回は決算後に急落しましたが、今回はどうでしょうか。
DeNAの基本情報

連結業績概要
前年同期比で売上+18%、純利益+6倍以上という圧倒的な増益。
営業利益率も約30%に跳ね上がり、収益構造が大きく改善しています。
前回は控えめな予想でしたが、すでに通期利益が会社予測のほぼ100%なので、上方修正してもよいのでは・・・?
「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」というIRも出しているので、最近株を大量取得している村上ファンドを意識しているかと思われます。
| 項目 | 数値(億円) | 前年同期比 |
| 売上高 | 831.5 | +18.3% |
| 営業利益 | 249.5 | +354.1% |
| 四半期純利益 (親会社株主帰属) | 230 | +667.7% |
セグメント別評価
カッコ内は前年同期比
●ゲーム事業
- 売上収益:335.7億円(+48.9%)
- 事業利益:170.4億円(+615.8%)
ポケポケの人気が安定しています。すごい売り上げです。
●スポーツ事業
- 売上収益:245.6億円(+13.9%)
- 事業利益:89.8億円(+19.9%)
●ライブストリーミング事業
- 売上収益:202.7億円(-1.8%)
- 事業利益:22.7億円(黒字転換)
前四半期比2倍の利益ですね。引き続き黒字です。
●ヘルスケア事業
- 売上収益:37.1億円(-7.9%)
- 事業利益:-23.3億円(赤字拡大)
ゲーム事業が突出した好業績で全体をけん引。
ライブ配信も赤字脱却、スポーツは堅調。
一方、ヘルスケアは依然投資フェーズです。なんとかしてほしいですね。
財務、キャッシュフロー
キャッシュフローは堅調。
営業キャッシュフローは前年同期比微増、投資・財務CFもバランス良好。
総資産のうち現金比率は約24%と潤沢で、M&Aや新規投資余力も十分です。

評価まとめ

ゲームの大ヒットが利益を押し上げ、ライブ配信も黒字転換。
安定した財務基盤とキャッシュを武器に、次の柱を模索する段階にあります。
一方で、下期は大型タイトルの反動減や新規事業の収益化が課題。
特に通期見通しは売上1460~1540億円(前年比▲11~▲6%)と、やや保守的。
大型新作タイトルの一巡を織り込んでおり、下期以降の持続成長性が焦点です。


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