緒言
こんにちは、投資を始めて数年のtickyと申します。
数年間やってみて、いろんな情報を見て判断してきたつもりでしたが、たくさん失敗してきました。
今後は「成長できる企業」にもっと投資していこうと思い、まずは決算書をもっとしっかり読んで勉強することにしました。
すべての企業をチェックするのは無理なので、持ち株や「株探」などで話題になった銘柄を中心に少しずつチャレンジしていこうと思います。
今回は、日本の五大商社のひとつ、三菱商事(7011)を取り上げてみたいと思います。
もしよければご覧ください。
三菱商事の概要
三菱商事は1950年に設立された企業で、LNGなどの天然資源の流通をはじめ、自動車事業、小売業など売り手と買い手を結びつけるサービスで多角的な取引を行っている企業です。
”概要”と書くには広すぎですね。売り上げは19.6兆円で、トヨタやホンダに続く国内3位の企業です。
公式サイトに記載されている事業内容は以下の通りです。
- 地球環境エネルギー
- マテリアルソリューション
- 金属資源
- 社会インフラ
- モビリティ
- 食品産業
- S.L.C.(小売り、金融関連)
- 電力ソリューション
各セグメントの事業売り上げ割合は以下の通りです。資源関連で50%近いですね。

三菱商事の株価情報(25/2/7)


直近下落傾向でしたが、PBR1倍ぐらいで持ち直している模様です。
決算短信のまとめ
2025年2月6日に「2025年3月期 第3四半期決算短信」が発表されました。詳細は下記リンクからご覧ください。

決算公表資料(短信等):2024年度
「決算公表資料(短信等):2024年度」のページです。三菱商事の財務情報、株主・株式情報、各種IR資料などの情報をご覧いただけます。
1. 売上成長率(-5.5%) → 減収傾向
- 売上収益:139,433億円(前年同期比-5.5%)
- 地球環境エネルギー(+18%)
- マテリアルソリューション(-6%)
- 金属資源(+6%)
- 社会インフラ(-62%)
- モビリティ(-20%)
- 食品産業(+2232%)
- S.L.C.(+109%)
- 電力ソリューション(-%、211億円の赤字)
2. 利益成長率 → 増益
- 営業利益:8,274億円(前年同期は6,966億円)
有価証券や固定資産の売却が中心ですが、利益は増加しています。
3. 事業セグメント別の成長評価
○プラス
- 地球環境エネルギー
- LNG関連事業(受取配当金)
- 金属資源
- 炭鉱売却
- 食品産業
- 日本KFCホールディングス株式売却
- S.L.C
- ローソン
✕マイナス
- マテリアルソリューション
- 北米樹脂建材事業(市況要因)
- 社会インフラ
- 北米不動産開発事業の売却損
- モビリティ
- アセアン自動車事業(市況低迷)
- 電力ソリューション
- 国内洋上風力発電事業からの減損
4. キャッシュフローと財務状況
- 営業CF: 12,741億円(前年同期は10,051億円)→儲けが増加
- 投資CF: -3,271億円(前年同期は-624億円)→ローソンTOBの影響でキャッシュ減
- 財務CF: -12,704億円(前年同期は-7,061億円)→短期借入債務の返済
- フリーCF: 9,470億円(前年同期は9,427億円)→安定
決算短信の評価
下記のような企業の成長性という観点から見てみたいと思います。

成長事業を見極めて新たな事業を伸ばしてほしいです!
ここ最近の下落はこの減収傾向を見ていたのでしょうか?
ひとまず現状キープで様子を見ていきたいと思います!
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