緒言
こんにちは、投資を始めて数年のtickyと申します。
数年間やってみて、いろんな情報を見て判断してきたつもりでしたが、たくさん失敗してきました。
今後は「成長できる企業」にもっと投資していこうと思い、まずは決算書をもっとしっかり読んで勉強することにしました。
すべての企業をチェックするのは無理なので、持ち株や「株探」などで話題になった銘柄を中心に少しずつチャレンジしていこうと思います。
今回は、今回は「東京ディズニーリゾート」を運営するオリエンタルランド(4661)を取り上げてみたいと思います。
もしよければご覧ください。
株価情報

業績概要
コロナ後のインバウンド回復や新エリア「ファンタジースプリングス」開業を追い風に、業績はどう動いたのでしょうか?さっそく見ていきます。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | |
---|---|---|---|
今期(2025/3期) | 6,793億円 | 1,721億円 | 1,733億円 |
前期(2024/3期) | 6,184億円 | 1,654億円 | 1,660億円 |
増減率 | +9.8% | +4.0% | +4.4% |
売上は約10%増と順調ですが、利益の伸びはやや鈍化。とはいえ、過去最高水準の売上・利益を更新しています。
セグメント別状況
■テーマパーク事業
売上の大半を占めるテーマパーク事業は以下のとおり。
- テーマパーク売上高:5,521億円(+7.5%)
- テーマパーク営業利益:1,404億円(+0.7%)
増収増益ですが、利益率はやや低下。
背景には「ファンタジースプリングス」開業に伴う設備投資償却や、運営コスト増加(人件費や修繕費など)がありそうです
- 入園者数は前年より増加
- 1人あたり売上も増加(新チケットや有料サービスが好調)
■ホテル事業
- ホテル売上高:1,104億円(+25.0%)
- ホテル営業利益:304億円(+22.9%)
ホテル事業は大幅増収増益。
新たに「ファンタジースプリングスホテル」がオープンし、客室単価・稼働率ともに上昇しました。
新しいホテルのプランもあるようです!
■その他事業
- その他売上高:167億円(+2.6%)
- その他営業利益:6億円(▲16.2%)
モノレール事業(ディズニーリゾートライン)や商業施設イクスピアリの運営が中心ですが、微増収ながら利益は減少しています。
財務状況
総資産が拡大する一方、自己資本比率は若干低下。
社債発行による資金調達(2100億円→2800億円)で負債が増えたためです。ただ、財務基盤は依然として健全です。
2024年3月末 | 2025年3月末 | |
---|---|---|
総資産 | 1兆3,552億円 | 1兆4,385億円 |
純資産 | 9,495億円 | 9,774億円 |
自己資本比率 | 70.1% | 67.9% |
財務状況
今期は大型投資(ファンタジースプリングス開業)が一巡。
定期預金や有価証券の取得も増え、投資キャッシュフローが大幅にマイナスとなっています。
営業CFで資金を稼ぎながら、積極的な投資を続ける構図です。
項目 | 今期 | 前期 |
---|---|---|
営業CF | +1,953億円 | +1,977億円 |
投資CF | ▲2,531億円 | ▲212億円 |
財務CF | ▲269億円 | ▲456億円 |
次期見通し
売上は微増の予想ですが、利益は減少見込み。
理由は「人件費増」「設備維持費増」「イベントコスト増」など。特に従業員賃上げの影響が大きいようです。
インバウンド好調もカバーしきれないと見ています。
- 売上高:6,934億円(+2.1%)
- 営業利益:1,600億円(▲7.0%)
- 当期純利益:1,134億円(▲8.7%)
まとめ
オリエンタルランドは今期、売上・利益とも過去最高を更新しましたが、来期は減益予想となっています。
新規投資によるコスト増が当面の課題です。クルーズ船事業やエリアの更新などがどうなるか気になります!
入園者数や客単価は堅調に推移しており、ディズニーブランドの強さを改めて感じさせる内容でした。
今期は65年記念株主優待もあり、株主還元も上げてほしいですね。
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