京成電鉄とオリエンタルランド
オリエンタルランドの大株主のひとつが京成電鉄です。
1959年、オリエンタルランドを作るための「設立計画趣意書」を作成したのが京成電鉄、三井不動産などでした。
ちなみにオリエンタルランド設立当時の事務所は、当時の京成電鉄本社だったそうです(参照:https://www.olc.co.jp/ja/company/history/history01.html)
以来、京成電鉄とオリエンタルランドは互いに協力しながら発展してきました。
オリエンタルランドの時価総額は京成電鉄より大きい
一方で、オリエンタルランドの株価上昇に伴って時価総額の逆転現象が起きています。
京成電鉄はオリエンタルランドの株式の21%程度を取得していますが、時価総額はオリエンタルランドより低いです。
下記は24/05/20時点の時価総額の比較ですが、オリエンタルランドは京成電鉄の8倍です。
社名 | 時価総額 [億円] |
京成電鉄 | 12,867 |
オリエンタルランド | 96,832 |
物言う株主がOLC株の売却を京成電鉄に要求していた
そこで、物言う株主(アクティビスト)である英投資ファンドのパリサー・キャピタルが、京成電鉄にオリエンタルランド株の売却を要求していました。
「オリエンタルランドの株を売れば京成電鉄が儲かるじゃないか!」ということらしいです。
これまでのおおまかな流れは下記のとおりです。
2023/10 | パリサー・キャピタルが、京成電鉄にオリエンタルランド株の売却を要求 |
2024/03 | 京成電鉄が保有するオリランド株1%を売却 |
2024/04 | パリサー・キャピタルが、さらなる売却を要求 |
2024/05 | 京成電鉄がパリサー・キャピタルの要求に反対するIRを発表 |
このせいで、「大口の売却があるかも」という雰囲気になり、オリエンタルランドの株価はここ数か月下落傾向にありました。
ついに京成電鉄が要求を突っぱねる!
今回発表されたのはパリサー・キャピタルの要求に反対するIRです。
詳細は下記リンクからどうぞ。全6Pで気合入った文章です。
たとえば「国民的コンテンツに成長した TDR を保有・運営する OLC との関係は、当社しか持ち得ない
貴重な財産であり、当社グループの将来の事業機会を創出する基礎となり得ること」という感じです。
オリエンタルランドの株価はどうなる?
今回の発表でとりあえず大口売りがすぐに来ることはなさそうです。
24/05/20時点で株価は前日比+100以上になっており、買いが増えているようです。
今後の株価の動向に注目しています。
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